アンフェアファイナル


先週予想した通りの結末が…。
細かいところ言ったら、いつ準備したんだとか、
あのほほえましいみおちゃんとのやりとりはなんだったのか、とか
ツッコミどころがたくさんだが…


復讐相手を愛してしまったことなど、
その不条理を含めてそれが人間なんだろう。と言いたかったんだろう。
しきりに「アンフェア」を繰り返していたけど、
みんなどこかでアンフェア。
でファイナルアンサーでいいような気がしてきた。



「わかりやすい」ドラマ全盛の中で、「わかりにくい」姿勢を貫いた
「アンフェア」だったが、視聴者に対して最後まで「わかりにくかった」のは、
アンフェアだったから。というオチもあるのかもしれない。
どっちみち「答え」を導き出せる話でもないし、それぞれでなにか納得せよ。
ということで、終わって、ドラマってまぁそんなもん。


人の数だけ答えがあるんだから、こうやってあーだこーだ言える余地が
多いのは、それだけ情報量が少なくて、誰もが怪しげで、「わかりにくい」ドラマだったせい。
逆に「わかりやすい」ドラマで、何か言及してみる方が難しいだろう。
その意味で十分に楽しませてくれたドラマでした。
結局今季できちんと視聴したドラマはこれだけだった。




この話は、言ってみればまさに







だったので、
堀井雄二もびっくりのある意味「ベタ」な展開に、ほくそ笑む視聴者や
瑛太好きの老若女の皆さんの悲鳴がともなって、全国が揺れたことでしょう。


前からネット上では最初の推理小説殺人事件の際に用いられた
携帯メールアドレスを解析すると、安藤が犯人という偶然?というか
お遊びみたいなものが取りざたされていたけれど、その通りになってしまった。




問題の画像




各話でちりばめられていた登場人物の思わせぶりな態度は、
演出とはいえ、よく考えてみればいやがらせです。
見る方を欺こうとする演出なわけですから。
それによって、一話ごとに誰々が怪しい。
いや、でも怪しい行動をしている方がむしろ怪しくない。と、
あれこれ考えたものですが、
結局の所、黒幕は一人だったわけで、
他の奴らのアレはなんだったのかと、とたんに気が抜けます。


元夫の香川照之の「おとり捜査」は見事にはまりましたが、
編集者を辞めたことですから、刑事にでもなった方がいいと思います。
ただ、それだとまたみおちゃんの声が出なくなる可能性もあります(汗)


始めの頃に、瀬崎(西島秀俊)が推理小説の真犯人は
犯人だとわかったら犯行内容には嘘をつかないのがセオリー。
犯行がアンフェアでも、そこはフェア。みたいなことを
言っておりましたが、安藤もきちんとしゃべってくれましたね。
いや、しゃべらないと終わらないし。ベジタリアンな理由もわかりましたしね。


安藤も復讐相手から想われた上に殺されるということで
ある意味での復讐果たしたことになって、満足したでしょうし、
「バカか、お前は」と言ってもらえて良かったですか。はぁ〜。