選手起用

選手起用を決めるのは監督。選手のケガという問題がなければ、
その責任は監督にある。このあいだの日本戦でも、後になってみれば
「なぜ小野?」とかジーコの采配が、相手オーストラリアの攻撃的な選手交代と比べて
不可解なモノだったと言われている。


ケガの加地は仕方なく出場できなかったが、代わりに出場した
右サイドの駒野は決定的な3点目を奪われた戦犯にもされているようだ。
その駒野のペナルティエリア内での突破が「PK与えられるべきだった」と言われても、
あとの祭り。リバースアングルからの映像では思いっきり脚に行っていたわけで、
なんでなにも取らないんだろう…と思っていた。
それに比べて、交代直後の茂庭のイエローになったファウルは、
相手の脚に触っていないようにも見えるし、逆にシミュレーションではないのか…
あのエジプト人審判はメディアの前で誤審があったといわれてしまったので、
きっと決勝Tでは笛を吹かせてもらえない。審判のせいにしても仕方ないんだけどね。
「たられば」論が意味のないものだとわかっていても、なんとも後味の悪い。
中村のゴールもいわくつきにされかねないので、両者でバランスをとったつもり?(汗)
こういう問題がない試合を見たいもの。


日本時間の今朝早くに行われた、ドイツVSポーランドの試合。
ドイツの攻撃をポーランドはGKを中心に守り続ける。
前半は左のラームが決定的な仕事の前に顔を出し、
FW二人も決めるに決めれない状況が続く。
右SBのフリードリッヒに代えてオドンコール。シュナイダーが右SBへ下がる。
交代したオドンコールを使うチーム。バラックからのピンポイントパスに高速で駆け上がる。
ポドルスキ→ノイビルキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!! 
出てきたばかりなのに疲れたような顔がステキだ。
ラーム ノイビル のシュートはGKの好手で防がれ、
クローゼ・バラックのシュートはともにバーを叩く。
あらら、これは運にも見放されているのか、と退場で10人となり守り続けるポーランド
崩せずスコアレスドローか…と思ったロスタイム。
シュナイダー → オドンコール → ノイビル 
決めた━(´▽`*)━( ´▽)━( ´)━( )━(` )━( ▽` )━(*´▽`)━!!!
スバラシイネ。前回大会のパラグアイ戦の決勝ゴールを思い出す。
まさに「狡猾」。


さて、なぜこのドイツ-ポーランドを取り上げたかとえば、
交代出場で活躍したオドンコール・ノイビルの二人は、代表選手発表の時に、
サプライズとして受け止められた。その二人を交代出場させ、しかも決定的な仕事に
つながったクリンスマン監督としたら、これ以上ない喜びだろう。してやったり。
驚きとともに選ばれた二人が仕事をする。前日のフランスのリベリーも、
いきなりのスタメンであのジダンと共演。いいですね、フレッシュさが。
初めてのW杯の初戦でスタメンで、本来の動きは出来なかったみたいだが。
ケガ明けのスペイン・シャビも先発。嬉しい誤算。決定的なパスは健在。ウホ。


日本にもいるではないですか、サプライズが。そう巻。
監督の頭では切り札大黒・玉田の次の序列かもしれないが、
巻を選んだのなら一度も使わないという手はあんまりだと。
流れを見てなんでしょうけどね。遠藤も使うシーンが来るのか…
DFのバックアップが茂庭しかいない事実。最初4バック想定で選んだのじゃないのか。
オーストラリア戦だって、前がかりになった相手チームに対して、
前線からチェイシングが出来る巻なんていいと思ったのですが、
流れを重視する監督は、押し込まれ続けても、得点を取られない限り
システムをいじらないわけで。小野のキープ力より巻のチェイシングも
あの体力消耗状態の日本の中では活性剤になったと思う。 
中山隊長→鈴木師匠の「何かやってくれる」オーラは大黒・巻に受け継がれているはず。
ジーコ〜頼むから使ってくれ〜。それに頼むぞ、キング・カジ