セントフォース


5年前にセントフォースといっても、「なんですか?それ」と言われかねない存在
だったと思う。それ以前からもフリーアナの所属事務所として知る人は知っていたんだろうが、
フジテレビが積極的にフリーアナを起用し、高樹千佳子皆藤愛子の流れあたりから事務所の存在が表に出て、
小林麻央のキャスターを超える活動の幅の広がり、朝方だけ知る人ぞ知る中田有紀
サラリーマンNEO他バラエティへの進出、その他杉崎美香望月理恵と各局の
朝の番組を彩るキャスターがそろいもそろってセントフォース所属という事実。
おまけに柳沼淳子などのグラビア&競馬ファン限定?とも思える
キャスターとしては異色でコアな人気までも受容できる懐の深さも魅力。


セントフォースという事務所、アナウンサー志望の「ミス〜」にでもなるような子が
所属して活躍した後にキー局もしくは地方局アナに採用される例もあれば、
キー局や特に地方局所属だった*1アナウンサーがフリーアナとして
全国区となる例もある。そういったセントフォースのフリーアナがキー局のアナに先んじて重用されるのは、
てっとりばやく人気・実力のあるキャスターを据え置いて、番組に反映させたい制作側の狙いもあるのか。
本来なら各局が新人アナを教育して、世間に認められるアナウンサーに育て上げるところだが、
せっかく看板アナになっても、退社してフリーアナに転身してしまうご時世。
「アナウンサーの賞味期限は30歳」とは、どこからともなく聞こえて来るが、
せっかく育てた局アナが退社してしまうのを待つより、
人気のあるフリーアナを起用した方が割がいいのかもしれない。


フリーアナになった方としては全国区のキー局で番組を担当できるわけだから、需要と供給の一致。
局アナの方が番組予算的には優しいのかもしれないが。
最近NEXT GIRL 日経エンタテインメント!ビジュアル別冊という本(未読)では「セント・フォース研究」
が組まれているらしい。そんな時代。どんな内容なんだろう。
でもそのためだけに買う気にはあんまりならない。


地方→全国区といえば、思わぬところから全国区?になる例も。
先日のフジテレビ26時間テレビでの毎年恒例さんまのラブメイト10発表で
5位にランクインした“NHKお元気ですか日本列島」の松山のキャスター”
である鈴木奈穂子アナは変なところで全国区になってしまった感も。
NHKでのプロフィール
NHK松山
どこかで見た顔と思った人も多いかも。自分もそう。でもどこで見たのか。
これまではNHKのお昼の番組で知る人ぞ知る存在だったはずなのに、
深夜枠の視聴者にも名前が知れ渡ってしまったかもしれない。


昨年まで「お元気ですか日本列島」で九州沖縄を担当していた小郷知子アナは
晴れて東京に呼び戻され全国本格デビューしたにもかかわらず、
@ヒューマンを始めとして不遇の日々を過ごしているようだ。出演時間なさ過ぎ。
同じ福岡局の神田愛花アナの方が昨年のスキウタ紅白で名前が全国区になって
いるかもしれない罠。


TNCテレビ西日本畑野優理子アナは、
2005年夏にスーパーニュースの安藤優子キャスターの夏休みで代役を務めた。
これは2003年に同局の先輩である津野瀬果絵アナが同じように代役となった先例はあるが、
可能性は低いが、もし今年も同じように畑野アナが代役を務めるとなると、
いろんなところからの期待のほどがうかがわれる。
いわゆる「全国区へ進出してもらいたい要望が強いと思われる地方局アナ」なのだが、
そういったご当地自慢アナの場合、当地の人にとって、
全国区になってあまり有名になってもらいたくないところもあり、
なんだかマニアなアイドルファンに似た心境も垣間見ることが出来る。


フリーアナで一旗上げるならセントフォース。そんな流れが出来つつある。

*1:地方で終わるのはもったいないと思われる もしくは上京して一旗挙げたい向上心の強い